「記念日にちょっと奮発して、彼女を高級なフレンチに連れていきたい」
そんな思いがあっても、「マナーがわからなくて恥をかきそう…」と不安になる人は多いはず。
実際、普段の食事とは違い、フレンチには独自のルールがあります。
この記事では、初めて高級フレンチやホテルのレストランに行く20代男性に向けて、知っておくと安心なテーブルマナーをわかりやすく紹介します。
1. スマートな入店と服装

まずは服装に注意。高級店ではジャケット着用が基本です。
清潔感のあるシャツと革靴も忘れずに。
お店に着いたら、予約名を伝え、女性を先に案内しましょう。
席に着く際は、スタッフの案内があるまで立って待つのが礼儀です。
2. ナプキンは膝の上に
席に着いたら、ナプキンは膝に広げて使います。
これは「食事を始めます」というサインでもあり、途中で席を立つときは軽く折って椅子の上へ。
食後は、きれいにたたまず、軽く折ってテーブルの左側に置きましょう。
3. カトラリーは「外側から使う」が基本
フレンチでは料理ごとにカトラリー(フォークやナイフ、スプーン)が用意され、
使う順番は「外側から内側へ」が基本ルールです。
前菜なら一番外のナイフとフォーク、次の料理ではその内側のものを使います。
スープが出たら、スプーンを右手で使い、口に運ぶときは音を立てず静かにいただきましょう。
4. 食事中の正しいカトラリーの置き方
食事中に一時的に手を止めるときは、ナイフとフォークは「八の字」型にしてお皿の上に置きます。
フォークは左、ナイフは右。ナイフの刃は自分に向けるのが正しい置き方です。
食べ終わった合図は、「ナイフとフォークを平行に揃えて、皿の右側に置く」こと。ナイフの刃を内側に向け、フォークは背を上にするのが一般的なマナーです。
このサインがあることで、スタッフが「お下げしてもいいですね」と判断できます。
5. パンの食べ方も意外と見られている
パンは一口サイズにちぎってから口に運ぶのが基本です。かじりつくのはNG。
バターを塗るときは、一口分を自分のパン皿に取ってから使いましょう。
6. 飲み物のマナー

ワインを注文する場合は、グラスの脚(ステム)を持って飲みます。
グラスをぶつけて乾杯するのは控え、軽く目を合わせて会釈するだけで十分です。
飲みすぎず、料理に合わせてペースを意識しましょう。
7. 会計はスムーズに
会計は基本的にテーブルで済ませることが多く、スタッフに「お会計をお願いします」と伝えるだけでOKです。
会計中に金額を慌てて確認するのではなく、事前に予算を把握しておくとスマートです。
退店時には「ごちそうさまでした」と一言添えると、大人の印象を残せます。
補足:肉の焼き加減の種類と答え方(英語表現付き)
肉の焼き加減を聞かれた時は下記を参考にしてみてください。
日本語 | 英語 | 特徴・説明 |
---|---|---|
レア | Rare | 表面は焼かれていますが、中は赤く、しっとりした食感。肉本来の味を楽しめます。やわらかくジューシー。 |
ミディアムレア | Medium Rare | 中はほんのり赤く、レアより火が通っていて程よい柔らかさ。ステーキ初心者にもおすすめ。 |
ミディアム | Medium | 中心はピンク色で、しっかり焼かれていながらもジューシーさを保っています。 |
ミディアムウェル | Medium Well | ほぼ火が通っており、ややしっかりした噛み応え。赤みはほとんど残っていません。 |
ウェルダン | Well Done | 完全に火が通っていて、しっかりとした歯ごたえ。ジューシーさは少なめですが、安心感があります。 |
まとめ:マナーは「思いやり」
高級レストランのマナーは、堅苦しいルールではなく「相手や周囲への思いやり」が形になったものです。最低限のポイントを押さえておけば、あとは料理と会話を楽しむだけ。
自信を持って、素敵な記念日を過ごしてくださいね。
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